2013年7月22日月曜日

柿谷曜一朗

セレッソ大阪の「背番号8」は日本を代表する選手を輩出し続けてきた。
ミスターセレッソ森島寛晃から、香川真司(現マンチェスター・ユナイテッド)、清武弘嗣(現ニュルンベルク)と受け継がれ、柿谷曜一朗がセレッソの背番号8をつけている。

もちろん、柿谷曜一朗が背番号8を背負うことは必然だったのかもしれない。しかし、これまで苦労するとは誰もが思ってもいなかっただろう。

U17では、日本代表の背番号8を背負い大会MVPに選ばれた。
16歳でセレッソ大阪とプロ契約をし、すべてのサッカーファンが日本サッカーはこの選手が背負っていくだろうと考えていた。

しかし、度重なる「遅刻」などにより、レギュラーを確保することができず、武者修行としてJ2の徳島にレンタル移籍をした。
当時の柿谷は、「天狗」であった。
幼い頃から「天才」と呼ばれており、日本では敵なしと考えられていた。
しかし、セレッソ大阪では森島寛晃の後に背番号8を受け継いだのは柿谷曜一朗ではなかった。
それが、香川真司であったのだ。
もちろん、柿谷曜一朗にとってこれだけの屈辱はなかっただろう。
あれだけちやほやされていた選手が、J2でプレーしている。しかも、同期入団の香川真司に背番号8を先に付けられてしまったのだ。

その後、香川真司がマンチェスター・ユナイテッドへ、清武弘嗣がニュルンベルクに移籍するまで、柿谷曜一朗の武者修行は続いた。

徳島ではキャプテンマークを腕に巻き、プレーすることもあった。
この経験が、今の柿谷を支えているだろう。

現在、背番号8を背負っている柿谷曜一朗。
海外移籍の話も耐えないが、まずは「セレッソを優勝させたい」ということしか考えていない。

日本代表デビューを果たした柿谷曜一朗。
さらに桜を咲かせることができるのだろうか。
満開になる日が楽しみだ。




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