そしてフェイスブックページを有効的に使い、各クラブのHPなどに直接アクセスできるようプレミアリーグのクラブは誘導しているのである。
これは2009/10シーズンのプレミアリーグにおける最終順位と選手コストの関係である。この年の優勝チームはチェルシーであったが、最も選手コストがかかっていることがわかる。また、このグラフからわかるように、上位争いをしているクラブのほとんどが100m£以上のコストがかかっていることがわかる。ちなみに100m£以上の選手コストがかかっているクラブは、チェルシー、マンチェスターユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナル、リバプールであった。
これはデロイトが2013年に出したもものである。
これは各国のトップディビジョンに所属するクラブの総選手年俸とその総年俸額が総収入のどのくらいの割合を占めているのかを表している。
この図を見ると、プレミアリーグのクラブは他のリーグとくらべて最も選手年俸が高いリーグとなっておりことがわかる。
そんなプレミアリーグクラブの収入内訳を見てみると、ほとんどが放映権料に頼っている現状がある。もちろん、トップクラブは入場料収入や広告料収入の割合も高くなりすべてが均等に近い数値になるが、やはり下位クラブにおいては放映権料に頼らざる負えない状況となっているのである。
これがプレミアリーグが開幕してから、現在に至るまでの放映権料の推移である。これをみると一目瞭然だがプレミアリーグは右肩上がりで放映権料収入を増やしているのである。この背景には、アジアマーケットが存在しており、プレミアリーグのTV観戦者は毎年39億人と言われており、その中でも12億4000万人がアジア人であるのである。
現地に訪れることが出来ないアジア人がテレビを通してプレミアリーグを観戦しているのだ。
アーセナルのサポーターは、イギリスに住んでいる割合が5%で以下となっており、どれだけプレミアリーグのクラブが海外マーケットに支えられているのかがわかるだろう。
プレミアリーグのクラブがHPやフェイスブックページに様々な言語を用意しているのは、これらの顧客を満足させるためであり、これは日本もアジア戦略を進めていくにあたり必ず手を付けなければいけない問題である。
プレミアリーグが発展したのは、「イギリス国民が熱狂的なファンだから」と言われがちであるが、実際にそのクラブを支えているのはイギリス国民だけでなく世界中のサッカーファンなのであるのだ。
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