開幕前には、各クラブが戦力補強のために激しく動きまわる”移籍期間”というものが設定されている。
今シーズンは、マンチェスターユナイテッドが最も動いたクラブだと言えるだろう。
レアルマドリードからアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアを獲得し、ASモナコからはコロンビア代表FWラダメル・ファルカオを買取オプション付きのローンで獲得した。
その話はまた別の機会で話すとし、今回は欧州各国リーグに注目してみた。
これは、UEFAに所属している各国リーグのトップディビジョンに所属しているクラブ数である。
欧州でトップディビジョンに20クラブが所属しているリーグは、イギリスのプレミアリーグ、スペインのリーガエスパニューラ、フランスのリーグアン、イタリアのセリエAの4つのみである。
18クラブが所属しているリーグはブンデスリーガやトルコリーグなどがそれらに当たるのである。
欧州のクラブは16のリーグが7月から開幕し、23のリーグが8月から開幕している。
22のリーグが金曜日に開幕、24のクラブが土曜日に開幕、日曜日に開幕しているリーグは5つとなっており、それ以外が1つとなっている。
ちなみにJリーグは18クラブとなっており、ブンデスリーガなどと同じ規模となっているのである。
しかし、総収入額はブンデスリーガとは比べ物にならないほど大きくなっており、今後、Jリーグが大きくなるためには、適切な規模でリーグを運営する必要があるだろう。
ファイナンシャル・フェアプレーによって欧州で開催される大会に出場することができないクラブが増加している。
ここ10年間で5つのクラブがUEFAチャンピオンズリーグに出場することが出来ず、39のクラブがヨーロッパリーグに出場することが出来なかった。それらは、すべての理由がライセンスの問題や、ファイナンスの問題であった。
現在は577のクラブがUEFAの大会に出場するためのライセンスの申請を行っているが18%のクラブが拒まれている状況である。
そのほとんどが、人件費の問題である。
【プレミアリーグ】
プレミアリーグでは、人件費をより多くかけたクラブが、より多くの勝ち点を獲得できていることがわかる。
【Jリーグ(2012)】
しかし、これは規模の大きいリーグでのみ起こる減少であり、Jリーグのように総収入額が均衡している状態にあるリーグにおいては成り立たないだろう。
また、もしJクラブがより多くの投資をしたとしても、その見返りを得られるだけの価値のあるリーグでない限り、クラブが投資をしても黒字化させることは難しいだろう。
もちろん、少額の利益であればJクラブも出して入るが、レアルマドリードのように約50億円の利益を得るようなクラブが誕生するためには、リーグの抜本的な改革が求められる。
トップディビジョンに所属するクラブを少なくし、トップオブトップのクラブのみが戦うリーグを作り上げることも検討するべきだ。
そのことにより、高い集客率、高額な放映権料契約、また広告料契約が狙えるだろう。
近年、低迷しているJリーグを盛り上げるためには、世界各国の様々なリーグマネジメントを参考にしていく必要があるだろう。
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