現代サッカーにおいてはレアルマドリードのカルロス・アンチェロッティやバイエルン・ミュンヘンのペップ・グアルディオラ、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ、アーセナルのアーセン・ヴェンゲルらがその”名将”と呼ばれるのに相応しい活躍をしていると言われても過言ではないだろう。
世界には何百ものサッカーリーグが存在しており、そのリーグに所属するクラブには必ず選手、そして監督が存在している。
今から話すのは2010年から2013年の監督事情についてである。
欧州のトップディビジョンに所属するクラブの監督交代数は3年間で平均で2.7回となっている。ギリシャなどでは平均で5回となっており、監督交代が頻繁な国であると言えるだろう。
これは、欧州トップディビジョンの平均監督交代回数である。
4カ国が平均で5回以上の監督交代となっていることがわかる。その国はルーマニア、ギリシャ、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナとなっている。
それとは対照的に監督交代回数が1回もしくはそれ未満となっている国は、フィンランド、リトアニア、スウェーデン、北アイルランド、ノルウェーとなっている。
これは北ヨーロッパと南東ヨーロッパの文化的違いが現れた結果でもあると考えられる。
また、クラブにとって監督を交代する時期というものは非常に重要になってくる。
これは、2010年〜2013年に起こった監督交代のタイミングを表したものである。
欧州において、シーズン中に監督が交代されることのほうが多くなっており、シーズンオフに監督が交代される割合よりも高くなっているのである。
また、これは監督が解任される時期についてまとめたものである。
やはりシーズン終了後に監督が解任されるケースが多く、5月、6月、もしくは12月に解任される監督の数が多いことがわかるだろう。
オランダは、シーズンオフに監督を交代する傾向が高く、それとは対照的にバルカン半島近辺のクラブやスイスのクラブの約75%はシーズン途中に解任されているのである。
北アイルランドは、サッカー監督にとって最も安定した国であると言えるだろう。
平均の雇用月数が86ヶ月となっており、監督の入れ替えは非常に少ないものの、一度入ることができれば、長期政権を築くことが可能であると考えられる。
それとは、対照的にギリシャの平均雇用月数は4ヶ月となっており、監督にとって非常に厳しい現場であると考えられる。
これは、欧州トップディビジョンにおける監督の年齢の割合である。最も多いのが40-49歳の監督となっており、約半数を占めていることがわかる。
ちなみに最も監督の平均年齢が高いのはウクライナとなっており、54歳である。
それとは対照的に、最も監督の平均年齢が低いのはアルメニアとなっており41歳である。
今後の日本サッカーの発展のためには、優秀な監督の発掘も非常に重要なのではないかと考えられる。
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