2014年6月30日月曜日

Premier League 2012/13

サッカークラブにとって、勝利を目指すことも当然重要ではあるが、1つのリーグ、もしくはクラブ(会社)として成功することも非常に重要となっている。



オイルマネーを使ってクラブを成長させ規模を大きくさせるクラブもあれば、クラブの経営状況を再優先し、投資を少なくする、もしくは高額年俸の選手との契約を制限したり、30歳以上のプレーヤとは1年契約しかしないなど、様々な方針をとっているクラブがサッカー界には存在している。



これは、2012/13シーズンにおけるサッカー選手の収入ランキングである。
1位は当時ロサンゼルス・ギャラクシーに所属していたデイビッド・ベッカムとなっており、その額は36millionポンドとなっていた。それに次いで、アルゼンチン代表でバルセロナ所属のFWリオネル・メッシであった。



そして、これは各選手の収益源である。1位のデイビッド・ベッカムは収入の殆どがスポンサー収入となっているが、4位のサミュエル・エトー(当時:アンジ・マハジカラ)は、ほとんどがクラブから支払われる給料となっており、ランクインしている選手の中では、最もサッカークラブからの年俸が支払われている選手であった。



これは、2012/13シーズンにおける各国トップディビジョンリーグの総人件費である。
1位はプレミアリーグとなっており、2.1billionポンドであった。
総収入当たりの人件費に関しては、ブンデスリーガが最も低く51%となっており、最も割合が高かったのはプレミアリーグとセリエAであった。


2012/13シーズンに最も収益をあげたリーグは、1位がバークレイズ・プレミアリーグであり、その額は2.9billionポンドであった。(前年度比+1%)
その他のリーグについては、以下のとおりである。


2位に、ドイツのブンデスリーガ、3位にスペインのリーガエスパニューラ、4位にイタリアのセリエA、5位のフランスのリーグアンとなった。
このなかでリーグアンは前年度比で14%の成長を見せ、5大リーグの中で最も成長したリーグとなった。


さて、ここからはプレミアリーグの各クラブについて述べていこう。
最も収益をあげたクラブはマンチェスターユナイテッドとなっており、その額は363.1millionポンドであった。前年度より13%の増収であった。
マンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナルがマンチェスターユナイテッドについで、上位となっていた。



下位に関しては、ウィガン・アスレティックが最も少なかったが、58.4millionポンドとなっており、Jリーグで最も収益をあげているクラブよりも収入を得ていることがわかった。
プレミアリーグクラブの主な収入源として、「入場料収入」「広告料収入」「放映権料収入」が存在しているが、下位クラブにとって「放映権料収入」が最も大きな収入源となっており、その影響で2部から昇格したクラブに関しては、2部時代の約4倍の収益を得ることができていた。


これは、プレミアリーグクラブの人件費である。マンチェスター・シティが最も人件費がかかっており、233.1millionポンドとなっていた。
J1に所属するクラブの総人件費が約250億円となっており、マンチェスター・シティの人件費だけでJ1クラブの総人件費よりも大きい金額であることがわかる。


これは、2012/13シーズンにおける勝ち点と総人件費の関係である。
人件費を多く払っているクラブは、それにともなった成績を上げていることがわかり、プレミアリーグで優勝するためには、優れた選手を集めることが有効的であることがわかる。

既にマンチェスターユナイテッドは、アスレティック・ビルバオからMFアンデル・エレーラ、サウサンプトンからDFルーク・ショーの獲得を発表しており、この2選手だけで約100億円の移籍金を支払ったのである。その他にも、新指揮官として現オランダ代表のファンハールが就任することが決まっており、マンチェスターユナイテッドのオランダ化が進む可能性が高くなっている。オランダ代表DFデ・フライ(フェイエノールト)、MFダレイ・ブリント(アヤックス)、MFスナイデル(ガラタサライ)、FWアリイェン・ロッベン(バイエルン・ミュンヘン)らも候補として挙がっている。


チェルシーは、元アーセナルのキャプテンであるセスク・ファブレガスの獲得を発表し、ユベントスに所属するMFポール・ポグバらの獲得も現在視野に入れていると報道されている。

昨シーズン惜しくも2位となったリバプールは、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの売却が間近となっており、新たなエース探しに奔走している。スティーブン・ジェラードの後釜も必要となるだろう。
アーセナルは、今夏フリーでGKルカシュ・ファビアンスキがスウォンジー・シティへ、DFバカリ・サニャがマンチェスター・シティに移籍した。また、MFミケル・アルテタのアスレティック・ビルバオ加入や、DFトーマス・ヴェルマーレンのマンチェスターユナイテッド加入が囁かれており、新たな才能の発掘は必須だろう。


新たにkitスポンサーとしてプーマと巨額の契約を結んだアーセナルは、今シーズン約100億円を投資するとみられており、右サイドバックにはコートジボワール代表DFのセルジ・オーリエーが、その他には、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルや、FWアレクシス・サンチェス、サウサンプトンMFのモルガン・シュナイデルランなども候補に挙がっている。最注目は、イタリア代表FWのマリオ・バロテッリだろう。プーマとスポンサー契約を結んでいるバロテッリの獲得に対して、新スポンサーであるプーマの後押しもあり、交渉がまとまる可能性が高くなっている。


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